TypeWhisper(タイプウィスパー)設定ガイド

話すだけで整った文章になる音声入力・後編

これは何?Mac用の無料音声入力アプリ「TypeWhisper(タイプウィスパー)」に、音声を文字に変換する「Soniox(ソニオックス)」と、文章を整える「ChatGPT」をつないで、「話すだけで整った文章が入力される」状態にするガイドです。実際の画面つきで1手順ずつ案内します。
先に前編を済ませてくださいこのガイドは、前編(Sonioxアカウント開設〜APIキー取得)を終えて、手元にSonioxのAPIキーがある状態から始めます。まだの方は先に前編のガイドを済ませてください。
やらないとどうなる?APIキーだけ持っていても、アプリ側の設定をしないと音声入力は始まりません。このガイドの設定をして、はじめてキーが働きます。
所要時間の目安約10〜15分
用意するもの
  • SonioxのAPIキー(前編で取得したもの)
  • Mac(TypeWhisperはMac用アプリです)
  • ChatGPTのアカウント(Part 3の応用編で使います・任意)
先にひとつ安心材料を:TypeWhisperの画面は日本語です。手順どおりに押していけば、途中で迷わず最後まで進めます。
🔍 画像は押すと大きく表示できます。もう一度押すと元に戻ります。

Part 1

TypeWhisperを入れる

TypeWhisperをダウンロード

▼ ここを押すとTypeWhisperのダウンロードページ(GitHub Releases)が新しいタブで開きます

https://github.com/TypeWhisper/typewhisper-mac/releases

TypeWhisperは無料で使えるMac用の音声入力アプリです。ページの一覧にある最新バージョンから、ファイル名が「.dmg」で終わるファイルをダウンロードします。

アプリを入れて起動

ダウンロードした「.dmg」ファイルを開き、中にあるTypeWhisperのアイコンを「Applications(アプリケーション)」フォルダにドラッグします。

入れ終わったら、アプリケーションフォルダからTypeWhisperを起動します。

マイクとアクセシビリティを許可

初回起動のときに、アプリから2つの許可を求められます。どちらも許可してください(これが無いと動きません)。

  • マイク … 声を聞き取るのに必要です
  • アクセシビリティ … カーソルの位置に文字を打ち込むのに必要です
⚠️ もし、あとで「声は認識されるのに文字が入力されない」ときは、このアクセシビリティの許可が原因です。macOSの「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」で、TypeWhisperが許可されているか確認してください。

Part 2

Sonioxをつなぐ

「統合」を開く

TypeWhisperの設定画面を開き、左のメニューから「統合」を押します。次に、上にある「見つける(◯件利用可能)」を押します。ここが、音声認識エンジンなどの追加機能(プラグイン)を入れる場所です。

手順4:「統合」を開く
手順4:「統合」を開く

「Soniox」を検索してインストール

検索欄に「Soniox」と入力します。出てきたSonioxの右にある「インストール」を押します。

インストールが終わると、「マイプラグイン」タブにSonioxが並びます。(画像は検索前の一覧です。ParakeetやClaudeなど他のプラグインにも、同じ位置に「インストール」ボタンがあります。)

手順5:「Soniox」を検索してインストール
手順5:「Soniox」を検索してインストール

SonioxにAPIキーを貼る

「マイプラグイン」タブからSonioxの「設定」を開き、「APIキー」の欄に、前編でコピーしたAPIキーを貼り付けます。

貼り付けるとその場でチェックが走り、緑色の「有効なAPIキー」と表示されればOKです(キーの文字は、画面上では●で隠して表示されます)。

手順6:SonioxにAPIキーを貼る
手順6:SonioxにAPIキーを貼る

「リージョン」を確認

APIキーのすぐ下にある「リージョン」を確認します。ここは、前編でAPIキーを作った場所と同じものを選びます。多くの場合は「米国」のままでOKです。

⚠️ もし、あとで実際に話したときに「Invalid API key」と出たら、このリージョンが原因です。設定画面では緑の「有効なAPIキー」と出ていても、リージョンがキーを作った場所と違うと、使うときに弾かれます。リージョンをキーを作った場所(多くの場合は米国)に合わせてください。
手順7:「リージョン」を確認
手順7:「リージョン」を確認

デフォルトエンジンをSonioxに

左のメニューから「録音」を押します。「エンジン」の項目にある「デフォルトエンジン」を押して、「Soniox」に切り替えます。

手順8:デフォルトエンジンをSonioxに
手順8:デフォルトエンジンをSonioxに

モデルは「Real-time v5」を選ぶ

すぐ下の「モデル」を押して、一覧から「Speech-to-Text Real-time v5」を選びます。一覧にはPreviewやv3・v4といった古いものも並びますが、選ばなくて大丈夫です。

手順9:モデルは「Real-time v5」を選ぶ
手順9:モデルは「Real-time v5」を選ぶ

「話す言語」を確認

同じ「録音」画面の上にある「話す言語」が「すべての言語を自動検出」になっていれば、そのままでOKです。日本語に英語のことば(AIやアプリの名前など)を混ぜて話す場合も、この設定のままが向いています。

ここまでで音声入力は使える状態です。文字を入力できる場所にカーソルを置き、ホットキー(左メニューの「ホットキー」で確認できます)を押しながら話すと、文字が入ります。

手順10:「話す言語」を確認
手順10:「話す言語」を確認

Part 3

整った文章にする(応用編)

ChatGPTをつなぐ

ここからは応用編です。話した内容の「えー」「あの」などを自動で消して読みやすく整えるために、整形役のAIをつなぎます。

手順4と同じように「統合」→「見つける」を開き、「OpenAI / ChatGPT」をインストールして、その「設定」を開きます(似た名前の「OpenAI Compatible」とは別物なので注意してください)。

「接続方法(Connection Method)」で「ChatGPTログイン」を選び、「ブラウザでログイン」を押します。ブラウザが開くので、ふだん使っているChatGPTのアカウントでログインします。

緑色の「ChatGPTログインが接続済み」と出れば完了です。ChatGPT Plusなどの有料プランに入っている方は、このログインだけで整形が使えます(画面にも「Use your existing ChatGPT Plus/Pro or Codex login」と案内されています)。

手順11:ChatGPTをつなぐ
手順11:ChatGPTをつなぐ

ワークフローで「整形済みテキスト」を選ぶ

左のメニューから「ワークフロー」を押して、新規ワークフローの作成画面を開きます。

「テンプレート」の一覧から「整形済みテキスト」を選びます(画面の説明にも「音声入力されたテキストの句読点を補い、読みやすく整形します。」とあります)。

手順12:ワークフローで「整形済みテキスト」を選ぶ
手順12:ワークフローで「整形済みテキスト」を選ぶ

ショートカットキーを決めて保存

「トリガー」の「ショートカットキー」にチェックを入れて、このワークフロー専用のキーを登録します。ふだんの音声入力のホットキーとは別のキーにしてください。

「微調整」の欄には、整形の指示をことばで書けます(例:「えー、あの、などのフィラーは削除」「手順の話は箇条書きに整える」)。空欄のままでも使えます。

最後に右上の「ワークフローを保存」を押せば完成です。

使い分けは、ふだんのホットキー=話したまま素早く入力、今回のショートカットキー=ChatGPTが整えてから入力、です。メモやチャットは前者、文章やメールは後者が向いています。

手順13:ショートカットキーを決めて保存
手順13:ショートカットキーを決めて保存

これで完成です

おつかれさまでした。これで「話すだけで整った文章が入力される」環境ができました。まずはメモアプリなどにカーソルを置いて、2〜3分話してみてください。